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【4】ネットワーク・サービス業の現状

スマートフォン市場での企業間関係の今後の方向について、水平的分業か垂直的統合かを論じた報告が興味深いと思いました。現在、Appleが、端末のハードとソフト開発占有、アプリケーションの審査など、垂直的統合戦略を採用しているのに対し、Googleはハード開発オープン化、アプリケーションの緩い審査など、水平的分業戦略を採用しているとのことでした。Googleのモトローラ買収によって、垂直的統合戦略に転換するのかどうかが論点でした。垂直的統合戦略、水平的分業戦略ともにメリットとデメリットがあります。そして、一方が弱い点において、他方は強みをもつという関係にあります。この2社の寡占状態では、それぞれ異なる点において強みを持つことが、両者の共存を可能にします。両者が同じ戦略でぶつかれば、スマートフォンのような収穫逓増的性格をもつ商品市場では、どちらかの一人勝ちとなるでしょう。したがってAppleに勝てるという確信がない間は、Googleは水平的分業戦略を続けるような気がします。
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