第3回 投資銀行の現状と今後
企業が投資する資金を外部から調達する方法は、直接金融と間接金融とがあります。前者は株式や社債の発行によって市場から調達する方法です。後者は銀行からの借り入れるという方法です。従来の日本の銀行は後者が中心で、前者のアレンジメントは証券会社が担っていました。金融自由化によって、業際規制が緩和され、銀行と証券会社双方が、前者の業務を行いうるようになりました。また、外資系証券や銀行も日本市場に参入してきました。従来の設備投資という形態に加えて、M&Aという投資形態も増えてきました。以上のような状況が紹介されました。
 このような状況で、日本の銀行、証券会社はどのような戦略をとるべきかということですが、これまでは国境によって区切られていた競争の土俵が、グローバル化によって、広がりました。外資系と同じ商品、同じサービスで、全分野で正面からぶつかるのがいいのでしょうか。「比較優位」といいますが、日本企業がもつ優位性を活かして、商品分野やサービス分野を選んで戦うのがいいのでしょうか。
 また、銀行業務としては、間接金融もまだかなりの比重を占めます。これは今後も維持されるはずです。
 銀行や証券会社にはゼミの先輩がおおく働いていますから、彼らの考えを聞くのもいいでしょう。



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