第5回 コンビニの医薬品販売
今日のディスカッションのテーマは、薬事法の規制緩和でコンビニが医薬品販売に参入したときの獲得シェアを予測するというものでした。登録販売者の設置という参入障壁の問題、夜間での医薬品購入という潜在需要の問題、ドラッグストア業界の競争構造の問題など様々な要素が絡み合っており、興味深いテーマ設定だと思います。テキストの12章で取り上げられる事柄ですが、コンビニの獲得シェアには価格設定戦略も関わってきます。おそらくコンビニが参入するとドラッグストアは販売価格を引き下げると考えられるからです。そうすると、その価格差に顧客がどの程度反応するかという問題、いわゆる需要の価格弾力性という問題が関係してきます。新規参入事業での需要予測で一番難しいのは、自社と他社の価格設定戦略の予測および顧客側の価格弾力性の予測です。また今後、このような問題も取り上げてください。



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