【12】京都企業の財務諸表分析
報告のpptファイルをみる限り、一般的理論的考察と、企業比較を含むケース分析というふたつのアプローチで、京都企業の分析が行われたようです。一般的理論的考察に取り組んだ塚本君の報告は、新しい試みであり、ぜひ今後もこのような分析も報告の一部に組み込んでほしいと思いました。
わたしは欠席でしたので、ディスカッションで議論されたかもしれませんが、一点だけ、誤解があります。それは、自己資本として株主資本だけに着目している点です。自己資本には、株主資本以外に、剰余金(利益のうち企業内に留保される部分)が含まれます。そして株主資本には配当などのコストがかかりますが、この剰余金には、そういったコストがかかりません。無借金経営は、一般的には投資資金のほとんどをこの剰余金(プラス減価償却費)でまかなう経営を意味することが多いと思います。富島君の報告であるように、村田製作所がその例です。



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