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第10回 顧客とのコミュニケーション

ヤクルトを採り上げたディスカッションは、食品メーカーのグローバル化戦略など様々な論点がありますが、顧客とのコミュニケーションという論点では、ヤクルト・レディを使った独自の配達販売をどのように評価するかが重要です。食品はそもそも鮮度が要求される商品なので、生産者が消費者に直接販売する方式が昔はかなりありました。しかし、食品の保存技術の発展とともに、卸売、小売を経由する流通形態が一般化していきました。メーカーによる配達販売を維持しているヤクルトは希有な存在です。「乳酸菌に関する知識を正確に顧客に伝達」することを重視し、『営業活動ではなく普及活動』ととらえる独自の経営理念がその背景として指摘されました。Chenさんの今日の報告で興味深いことは新興国でこの配達販売が定着している点です。そのひとつの理由として、販売チャネルが整備されておらず、販促活動は取引コストが高いことが挙げられていました。新興国でも今後、販売チャネルが整うと考えられます。今後も、配達販売が維持されるかどうかが注目に値します。
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