第12回 日系コンビニの海外進出 2つのディスカッションはいずれも、日本企業の海外進出にともなう特有の問題をテーマにしていました。アメリカのセブンイレブンがフランチャイジング方式により海外展開するのに、日系コンビニは直接投資をともなう方法を採用する理由のひとつは、現地従業員とのコミュニケーション能力の不足です。日本人を幹部として派遣し、その日本人を介してさまざまな指示をするという方法をとらざるをえません。またローソンの上海進出で時間がかかった要因のひとつは、いちいち本社の決済をあおぐという手続にありました。これも日本企業独特の問題でしょう。
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