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第12回 価格戦略とブランド戦略

薄型テレビ市場、携帯電話市場、自動車市場を例に、低価格戦略とブランド戦略のどちらが有効かという問題が検証されました。結論は、これらの市場においてはブランド戦略の方が低価格戦略より有効性が高いという結論でした。ゼミの時間に説明したように、寡占市場では価格競争ではなく、非価格競争が主流となるという経済理論とも整合的な結論であり、妥当な結論であったと思います。ソフトバンクはADSL市場では低価格戦略をしかけて、それなりに成功しましたが、それは当時のADSL市場は多数の企業が競争している状態であったことにもよります。3社の寡占がすでに成立している携帯電話市場では、かなり大幅なコスト削減策がないかぎり、下位の企業は低価格戦略はとれないし、上位の企業は低価格戦略をとらないでしょう。公正取引委員会から警告されたことが示しているように、「0円」広告がペテンにならざるをえない事情は市場の状態にあると思います。
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