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第3回 コーポレートガバナンス

今日の3名の報告も、先週に引き続いて、充実した内容でした。とくに、最後の渡部君の報告では自分自身の見解もときどきはさみながら、複雑な問題をわかりやすく説明してくれました。報告で自分自身の見解を述べることは重要なことなので見習ってください。
今日の3つの報告で述べられたように、日本のコーポレートガバナンスに関わる制度改革は、90年代以降、いろいろ行われましたが、経営者団体などの抵抗もあり、改革の効果はそれほど大きなものになっていません。
しかし、雇用の非正規化、終身雇用の弱体化、企業への忠誠心の低下などによって、従来型の慣行に依存したガバナンス、つまり忠誠心の高い従業員と善良な経営者を前提としたガバナンスの有効性が低下していることは明らかです。
他方で、今日の報告でも説明されたように米国、ドイツの企業と日本企業の違いもかなり大きく、米国の制度も、ドイツの制度も、そのまま日本に適用できるわけではありません。
結局、日本独自の企業組織のあり方や日本企業を取り巻く諸制度とうまく整合するコーポレートガバナンスの仕組みをつくっていくことが求められていると思います。
ちなみに、今日話した映画のタイトルは『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』です。レンタルDVDもあるようです。
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