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第10回 イノベーション

奥田さんの報告の、ベータvsVHSの規格競争と、ブルーレイvsHDDVDの規格競争の比較はたいへんおもしろかったと思います。「連結の経済性」が作用する商品の規格競争ですから最終的には「一人勝ち」に至ることは明らかです。前者は発売開始から約10年間続きましたが、後者は規格発表から約5年で決着しました。東芝のHDDVDの国内販売台数はプレーヤー約1万台、レコーダー約2万台とのことです。このようなHDDVD陣営の早期撤退は、やはり日本の家電メーカーが隆盛を究めていた1980年代と、「選択と集中」を余儀なくされている2000年代との違い、またアナログ技術とデジタル技術との間のイノベーションスピードの違いが影響しているでしょう。
残りの二つの報告は、本に書いてあることの説明が大部分であり、面白くありませんでした。社会科学には、唯一絶対の真理というものはありません。本に書いてあることは「ひとつの真理」ですが、ゼミの報告でそれをそのまま紹介することにはあまり意味はありません。本に書いてあることを自分なりに吟味、検討して、まちがっていてもいいから自分自身の見解を付け加えることが、ゼミの報告では重要です。
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