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第9回 アップルのミニノート・パソコン市場への参入可能性

 急拡大するミニノート・パソコン市場に、アップルが参入する可能性があるかどうかが本日のディスカッションのテーマでした。価格設定戦略では、アップルは昔から一貫してターゲットリターン価格設定を採用しているように思えます。つまり製品1単位あたりの生産コストに、一定の資本収益率に見合う利潤を上乗せしたものを価格に設定するという方式です。資本収益率をゼロ近くまで下げたり、マイナスにしたりする低価格戦略は採用したことは、わたしの知る限り、パソコンでも携帯プレーヤーでもないと思います。
 ミニノート・パソコン市場に参入しているエプソンや東芝などの日本メーカーは、台湾メーカーに対抗するために、資本収益率をゼロ近くまで下げることによって5万円という低価格を設定していると思います。それは日本のメーカーは総合電機メーカーであり、単にパソコン事業だけで経営を行っているわけではないので、できることです。
 ディスカッションで採り上げられたように、MacBookとの競合やMac利用者の特性なども、アップルのミニノート・パソコン市場への参入を妨げる要因ですが、アップルの事業構造にもとづく価格設定戦略も制約要因でしょう。
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