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【10】総合電機メーカーの財務諸表分析

牧野君が報告したように、かつての日本の電機メーカーは「総合電機メーカー」であり、部品製造から販売・アフターサービスまで一貫して行う「垂直的統合型」であり、しかも重電から家電までをカバーする「総花型」でした。しかし、アジア諸国が、とくに組立や製造技術でキャッチアップしてきて、しかも人件費面でそれらの国は圧倒的優位性を持つので、日本メーカーは、組立や製造工程、およびそれらの工程のコストが大部分を占める製品からは、撤退を余儀なくされました。これが「選択と集中」です。
この選択と集中がどのように行われたかについては小山君や大桃君が報告してくれました。日立よりも東芝の方が、大胆な選択と集中を行いました。そのこともあり今回の世界不況では、東芝が大きな打撃を被りました。低収益であるが景気変動が小さい部門をより多く残した日立の方が不況の悪影響が小さかったという興味深い結果が示されました。
これらの事実に基づくと、幾分かの変化はあっても、日本の「総合電機メーカー」という経営スタイルは、今後も生き続けるような気がします。
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