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第6回 戦略と組織

ディスカッションの解答の中で示された花王とアメリカP&Gのブランド・マネージャー制度の違いは興味深い論点であると思いました。つまり、アメリカP&Gでは、ブランド間の競争を促進させるためにブランド・マネージャー制度をつくったのに対し、花王では、ブランド間の競争は好ましくないとして、ブランド間の調整を促進するためにプロダクト・マネージャーをおいたという点です。
この違いの理由としてはいくつか考えられますが、アメリカP&Gは圧倒的な優位をもつのに対し、日本では、前回辻村さんが報告したように、花王、ライオン、P&Gが激しい市場シェア争いをしています。このような状況では社内で競争をするような余裕はないでしょう。また、アメリカは中途退職、中途採用が盛んですが、日本の大企業正社員は長期雇用が基本です。したがって、社員間の競争はありますが、長期的な競争が中心であり、短期の業績で白黒を付けるということは日本企業にはなじみません。
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